今日は私が出入りさせていただいている法律系事務所の先生方の感覚について。
その事務所は経験豊富な先生と私と同世代くらいの若手の先生が入り混じったバランスの良い事務所だと思います。
以前から事務所方針や事務所戦略の相談や会議に出席することが多く、個人的にも非常に馴染みがあるためご協力できることはご支援差し上げたいと思いお付き合いさせていただいています。
そんな中、以前から私にとって疑問に思うことがありました。
それは変革力がないというか、保守的思考をお持ちというか・・
民間の感覚からすれば到底信じられないスピード感をお持ちだなぁ・・という感じを受けることが多くあります。
事務所方針として今後の法律業界やその中での他事務所との生き残りをかけて今後のことをお考えのようですが、その割には・・と感じているものです。
私自身法律を学んできていますし、法律に携わる先生方とは身近なところで仕事をさせていただいてきているので業界的なものや法律学の世界は理解しているつもりです。
前例を踏襲するであるとか、「疑わしきは罰せず」など消極的な考えを行うことはよく知られたとおりです。これは特に訴訟の際に良く現れています。
「悪魔の証明」という言葉をご存知でしょうか?
簡単に説明すると、ある事項に対して何かが存在するといった場合①(例えば宇宙人など)に、存在しないということを証明するのが難しい場合②(例:宇宙人は存在しないという明確な立証)に存在性を主張しているもの(=①の側)に存在の証明をさせるべきという考えです。
もっと極端に日常的に簡単にいえば、自分の非を認めたくないために相手が正しいことを証明させようとすることです。所謂、やりたくない・変わりたくない・面倒くさいからそれをやらない理由付けをして相手にやることのメリットを説明させるであるとか、そもそもその理由でアクションを起こさないなどといった屁理屈と同じ類のものです。
法律関連の先生方の中にはここまで極端ではないですが、根本には同じ原理が働いている事務所や先生も多かれ少なかれいらっしゃる・・といつも感じます。
現実のビジネスの上では、自分の考えや主張が正しいと明確に証明できることなんてありえません。不確実性の中でビジネスは成り立っているのです。だからこそ、過去の栄光にすがって今までのやり方を変えずに居続けよりも、時代の変化とともにチャレンジして実行しながら変革してビジネスを推進していく必要があるのです。
ビジネスにおける決断は宝くじと同じだと私はいつも思っています。買っても当たらないかもしれませんが、逆に買わないといつまでも当たりません。だったら私は確実に買うほうを選びます。(現実、私は宝くじは滅多に買いませんが・・)
チャンスがゼロだといくら頑張ってもゼロ。でも、何かのアクションで「イチ」以上になるのであれば、その行動は無駄ではないと思います。ゼロをイチにするよりも100を101にするほうがよっぽどしんどいです。伸びシロが減っていくのですから。
法律家の先生方がもっと変革力を発揮されれば、もっとビジネス界に影響を与えられるでしょうし、もっとビジネスを牽引できる法律知識とノウハウをお持ちだと思います。
私がいつも身近に見てもったいないと思うのはそういったところです。
もちろん、「先生」といったプライドもあるでしょう。私たちコンサルタントもクライアントさんから「先生」と呼ばれることも多いです。
先生だから「知らないことはない」ことはありません。専門分野ではもちろん、そんなことはありえないでしょうけど、専門を離れれば知らないものは知らないのです。だから私たちは様々な有識者の方の助けを借りながら全力でクライアント様のためにアウトプットを出します。
同業や他の法律の専門家などの手伝いを借りて法律家のネットワークを活用すればとても強力なエネルギーが作れると思っています。
縦割りというか、縄張り意識が強すぎると思います。
変革力の欠如。
これは個人の問題(内部要因)でしょうか?業界や組織の問題(外部要因)でしょうか?
コンサルタントの性。それはコンサルタントはいつまでたってもコンサルタントなんです。コンサルタントは実行主体としては何もできません。そのため、もどかしい思いをすることが多いです。
だから、私は現役のコンサルタントをしながら経営もしているのですが・・