中小企業景況
中小企業基盤整備機構から中小企業景況調査報告書(2008年10月~12月)が2月上旬に発表されていたのご存知ですか?お恥ずかしながらようやくじっくり見ました。
詳細は皆様で見ていただくとして、総括は下記です。
【中小企業の業況は、一段と悪化している】
・全産業の業況判断DIは、マイナス幅が拡大した(▲35.9 ⇒ ▲42.0)
・産業別に見ても、製造業・非製造業ともにマイナス幅が拡大した
・これら3つの業況判断DIは季節調整を開始した1994年以降、最悪の値となった
11期連続(約2年半)でDIのマイナスは異常現象ですね。敏感に経営者が自信を失っていることを示しています。
DIとは「ディフュージョン インデックス」の略で、アンケート回答企業の収益や設備投資などの業況についての全般的な判断に使われます。
簡単に説明すると、アンケートの良い・変わらず・悪いの三択のうち、「良い」と答えた割合から「悪い」と答えた割合を引いた数値です。
<例>
良い:20%
変わらず:40%
悪い:40%
この場合、良い(20%) - 悪い(40%) = マイナス20%
「良い」と「悪い」が同率であればゼロ、ゼロ以上の数値であれば経営者は景気に前向きな判断をしていることになります。こうしてDIを理解してみると、DIが11期(約2年半)マイナスが拡大しているということが経営者の景気判断が異常なほど自信を失っている状態であることが理解いただけると思います。
これはあくまで実態ではなく企業の主観や経営者の心理面など実感値です。
更に興味深いデータがありました。東京商工リサーチのデータです。
資本金別倒産状況(負債金額1千万円以上)の集計データがあります。
倒産した企業の資本金別負債額が前年同期比で増えたのは下記。
資本金1億円以上:負債額481848百万円
資本金5百万円以上:負債額9908百万円
資本金1百万円以上:負債額19757百万円
倒産が資本金の大小で完全に二極化している側面が見えます。
これは、資本金・資金・資産のある比較的大きな企業(一概には言えませんが)が倒産し、また資本金・資金・資産のない比較的小さな企業(これも一概には言えませんが)も倒産しているようです。
恐らく大企業は設備投資や過剰在庫などで需給バランスが崩れ、販売不振になったことが予測できます。また、小企業は上記大企業に引っ張られる形で需給バランスの崩れに耐えられるだけの資本・資金がなく連鎖倒産を引き起こしたことが予測されます。(もちろん、これが全てではないでしょうけど)
上記からも景気が悪くなった際には、以前の「経営破たんの原因Part2」でお話したように財務問題や資本の構成の健全さが一番身を守ってくれるのかもしれません。
私もいち経営者として、現状認識はしつつ気持ちだけは前向きにビジネスを推進したいと思います。
顔は笑って、心で泣いて・・